こんにちは、カメラは見た目で惚れがちMAKIです(@mamacamelove)
2021年12月にNikon Z fcを購入し、これを書いている時点で2年9ヶ月ほど経っていることになります。
レビューの最初からこんなこと書くのはどうかと思うのですが、Nikon Z fcは手放そうかと思ってこのレビューを書くことにしました。
誤解してほしくないのですがNikon Z fc自体はすごくいいカメラだと思っています。
スマホカメラが優秀になってカメラを手にする人がどんどん減っていく今のカメラ業界。
そんな中Z fcはノスタルジックな見た目ながら中身は最新のカメラとして登場し、カメラ界隈を盛り上げてくれました。
エントリー機が次々消えていく中、Z fcはカメラ初心者さんが参入する希望の星だと思った!(それでも一昔前のエントリー機より高いけど…)
この可愛くて優秀なNikon Z fcをきっかけにカメラを購入した人も多いと思うし、私も見た目に一目惚れして思わずポチってしまった一人です。
今回手放そうかなと思っているのは、完全に好みの問題であってZ fcは決して悪くない。
ちょっと説得力ないかもしれませんが、Nikon Z fcがどんなカメラだったのかをここに記録として残そうと思います。
- ノスタルジックな外観でかわいい!(筆者の個人的感想)
- 優秀なZレンズ群が使える
- ファインダーがついている(人によっては重要)
- ちょうどいいサイズ感
- 最近のカメラの中では良心的な価格設定
- シャッタースピードが1/4000まで
- ISOダイヤルでISOオートにできない
- カメラボディに手ぶれ補正はない
Nikon Z fcで撮影した写真たち(作例)
スペックうんぬん語るよりも、まずはこのカメラでどんな写真を撮ってきたか見てください。
使ってみてわかったこと
持っていて楽しい
私がカメラを選ぶときに大事にしていることが「持ち歩きたくなるカメラ」かどうか。
写真も動画もスマホで完結しちゃう時代だからこそ、荷物が増える上にSNSへのアップなども一手間かかるカメラを持ち歩けるかって、そのカメラが”好き”かどうかだと思うんです。
カメラって持ち歩かないと意味がないので…
「買ったけど結局スマホで撮ってる」という声を、友人やママ友から何度聞いたことか。
普段は使わないけど運動会などイベントの時だけ使おうとする→うまく使えない→スマホでいいや
というループになる方も多いと思うんですよね。
だから「持っていて楽しい」「持ち歩きたくなる」と思えるかは、すっごく大事。
お出かけの時にお供させたくなる見た目っていうのは、カメラメーカーさんはもっと色んな需要に応えて欲しい!
私がそうであったように、Z fcは見た目で惚れてしまった人も多いと思う。
しかも中身もZレンズ群も優秀なので、初心者でもスマホより満足感の高い写真が撮れるし、Nikonやるなぁ〜!と思いました。
Zレンズは優秀ということ
FUJIFILMとSIGMAをメインで長いこと使っていて、Z fcはニコワン以来久しぶりのNikon機でした。
フジもシグマもとても優秀なレンズなんですが、Nikon Zマウントのレンズたちがこれまた優秀。
10万円以下のレンズでも、すごく良く写る!(語彙力…)
私はとにかく重い機材が苦手なので、10万20万する大きくて高性能なレンズは縁がないのですが(そもそも予算もない)、3万円台のNIKKOR Z DX 24mm f/1.7が大好きで1番使っています。(作例にもたくさんあります)
ちょっと変化をつけたい時は8万円前後くらいのNIKKOR Z 50mm f/1.8 Sを使えば満足。
ズームが欲しい人は7万円台のNIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VRもすごくおすすめ。
今挙げたレンズは新品価格なので、中古だともっと安く買えます
カメラ・レンズ沼にいる人は20万30万ポンポン使う人もたくさんいますが、カメラ始めたばかりの人や私のような一般人は10万円でも「高い!」と思うのが普通です。
Nikonはその辺を理解してくれている気がします。嬉しい。
リーズナブルなのに優秀なレンズが選択肢に入れられる、それがZ fcで採用されているZマウントなんです!
ピクチャーコントロールが思っていたより楽しい
昔からポートレートや風景に適した設定にしてくれる機能はあったのですが、「クリエイティブピクチャーコントロール」では上の画像のように簡単に写真の雰囲気を変えることができます。
いわゆるフィルターみたいなものです
このピクチャーコントロールは適用度に加えてコントラスト、色の濃さなど6項目が調整できます。
私はどのピクコンも適用度40〜60にしてることが多いよ
被写体や気分によってピクチャコントロールを変えたり、同じ被写体を色んなピクチャーコントロールで撮ってみたり、楽しみ方は様々。
撮った後にLightroomなどで編集しない人もたくさんいると思うので、カメラでこういった色味で遊べるというのは楽しみ方が広がっていいな〜と思いました!
暗いところでも頼れる存在
上の写真はディズニーシーのアトラクションに並んでる時に撮ったランプです。
ご存知の方も多いと思うのですが、ディズニーのアトラクション並ぶところって昼間でもめちゃくちゃ暗いところが多いんです。
これは実験的にISO25600でなおかつそのレンズの1番望遠側(140mm、F6.3)で撮影したのですが、パッと見ただけではそこまでノイズは目立たず、しかもランプの中に書いてある文字まで読めちゃったので感動しました。
ブログに載せるために圧縮したからか、iPadに入れてたデータがあまり良くなくてガサガサで申し訳ないのですがなんとなく文字読めますよね?
上の写真は1枚目も2枚目も実際は写真で見るより真っ暗な場所なのですが、手持ちでしっかり撮れています。
拡大すればノイズ感やぼんやりとしたディテールなど荒いところはありますが、思い出としてスマホなどで見返す分には私は特に気になりません。
Z fcはボディに手ぶれ補正がないので不安な方もいるかもしれませんが、しっかり脇を締めて撮ればなんとかなります!
これくらい暗いと、動くもの(静止できない子供やペットなど)は厳しいかなぁ…
上の写真も夜の商店街で撮影したもので、人間の目では明るくてもカメラにとっては暗いシーン。(とはいえ街灯で明るく、真っ暗ではない)
動く被写体だったのでシャッタースピードがある程度欲しく、ISOは6400です。
編集はしてますがノイズ除去は一切してません。
いやいやノイズ(画像のガサガサ感)すごいじゃんって方はたぶんカメラ玄人の方で、SNSをライトに楽しんだり自分の思い出として記録する分には気にならない方が多いのでは?と思います(どうでしょう)
ISOを上げればもちろんノイズはあります。あるんだけど汚いノイズじゃないというか…
レンズにもよりますが、私は暗所の撮影でも結構安心感を持って使っていました!
他にも子供達の花火大会にはここ2年Z fcを連れて行っており、バッチリ撮れるし大満足。
暗いところでも十分綺麗に撮れます。
脇を締める、ブレるようならシャッタースピードとISOを上げるなど、ちょっとしたコツと知識は必要かもしれません。
日中は開放での撮影が厳しいことも
Z fcはシャッタースピード(SS)が1/4000までしかないので、晴れた日に開放で撮りたい場合はシャッタースピードが足りなくなることもありました。
シャッタースピードが1/4000で足りないって何?(初心者さん向け)
晴れた日の撮影などでシャッタースピードが足りないと、明るい部分が白飛びしてしまうことがあります。白飛びした部分は編集しても元に戻すことが難しいのです。
シャッタースピードが速ければ速いほど光を取り込める量が減るので、被写体や背景が明るすぎて白飛びしてしまう時はシャッタースピードを速くすると白飛びを抑えることができます。
明るい日中の撮影例
上の写真はF値だけを変えたものでシャッタースピードは全て1/4000。
開放F1.8だと白飛びしてしまい、絞っていくと露出は適正になりますが背景のボケ味は弱くなります。
シャッタースピードをもっと早くできれば、F値をできるだけ小さくしたまま適正な明るさで撮影することができるのです。
白飛び対策にはシャッタースピード以外にも絞り(F値)、ISO感度、露出補正、NDフィルターを使うなど方法は色々あります。
ボケ味を作りたくて絞り開放(F値の1番小さい数字)で撮りたい時はシャッタースピードを早くするのが1番簡単な方法ですが、1/4000ではまだまだ遅くて白飛びが解消しないことがあります。
せめてシャッタスピード1/8000は欲しかったな〜というお話でした。(1/8000でも足りないことも多いけど)
ISOの設定がちょっと面倒
Z fcには軍艦部にISOとシャッタースピードと露出のダイヤルがあります。
FUJIFILMのカメラにはこういったダイヤルがついているモデルも多く、FUJIFILM X-Pro2をずっと使っていた私には嬉しい仕様だったんですが…
ISOダイヤルでISOオートの設定ができないのです
私はもっぱらA(絞り優先)モードで撮っていて、ISO感度はシーンによってオートと自分で設定するのとで使い分けています。
ISOオートにするには一度メニューボタンから設定を開く必要があるので、ダイヤルで簡単にできたらよかったのにな〜と思います。
ちなみに私は感度自動制御(ISOオート)を常にオンにしています。
ISO感度オート設定のやり方(タップして開く)
ただ、うっかりダイヤルをISO200など低ISOのまま暗所撮影しようとすると、オートでISOは上げてくれるのですが足りないな〜ってこともしばしば。
結局自分でダイヤルのISOを調節することも多いです
見た目が最高なNikon Z fc(外観写真)
Nikon Z fcの見た目に一目惚れした人も多いのでは。
筆者は見た目だけでポチったといっても過言ではない
クラシックな見た目ながら、中身は現代の優秀なカメラ。
ダイヤル類が初心者さんにはとっつきにくいかもしれませんが、一度覚えてしまえばダイヤルの方が簡単に感じるかも?
見た目にビビッときた人は、まずはお店で触ってみてほしい!(持った時のフィーリングやシャッター音の確認大事)
Nikon Z fcのスペック
細かいスペックは公式サイトで確認していただくとして、私が重要視してる部分を簡易的にメモとして記載しておきます。
例えばWi-Fiの細かい規格とかなんて私は気にしたことないので、詳細は書いていません(笑)
たぶん初心者さんも同じような感覚だと思う(万年初心者気分)
寸法(幅×高さ×奥行き) | 約134.5×93.5×43.5mm |
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質量 | 約445g(バッテリーおよびメモリーカードを含む、ボディーキャップを除く)、約390g(本体のみ) |
有効画素数 | 2088万画素 |
センサーサイズ | APS-Cサイズ/DXフォーマット |
手ぶれ補正 | レンズ手ぶれ補正(VR機構があるレンズのみ) Z fcボディ本体には手ぶれ補正機能なし |
ファインダー視野率 | 上下左右とも約100% |
シャッタースピード | 1/4000~30秒(1/3ステップ、撮影モードMでは900秒まで延長可能) |
ISO感度 | ISO 100~51200 |
動画機能 | 4K/30P FHD/120P |
モニター | バリアングル式3.0型TFT液晶モニター(タッチパネル)、約104万ドット |
電池寿命 | 静止画モード:撮影可能コマ数 ・モニターモード[ファインダーのみ]時:約310コマ ・モニターモード[モニターのみ]時:約360コマ 動画モード:動画撮影可能時間 ・モニターモード[ファインダーのみ]時:約80分 ・モニターモード[モニターのみ]時:約80分 |
動作環境 | 0℃~40℃ |
Wi-Fi・Bluetooth | 対応 |
持った時のサイズ感
コンパクトさを売りにしているカメラではないので、カメラをやっていない人から見たら結構大きく感じるかもしれない。
ただ最近出ているカメラ全体の中では割とコンパクトで軽い分類に入るかな〜と思います。同等クラス(APS-C・価格帯)のカメラの中では普通かな…。
大きさや重さを重要視している人は、ぜひお店で触ってから検討してください(大事)
最後に
Nikon Z fcで撮った写真を見返したり良いところなどを書いていくうちに、またどんどんZ fcが愛おしくなってきてしまった…。
手放すかどうかは今この時点ではなんとも言えないけど、割となんでもできる優等生カメラだな〜ってことはお伝えしておきたい!
激しく動くものを撮るための正確なオートフォーカスや強力な手ぶれ補正はないし、シャッタースピードも1/4000までだし、足りないところは確かにあります。
あくまで日常にそっと寄り添ってくれるような、そんなカメラなのかな〜と勝手に思っています。
何よりNikonがこんなカメラを出してくれたことが嬉しいし、同じような見た目のフルサイズのZfを発売してくれたり、Nikonがとっても好きになりました。
Zマウントレンズが本当に素晴らしいのよ…(買えないレンズでも作例見るとため息で出ちゃう…)
カメラを買うにあたって、そのメーカーが好きかどうかって結構大事だと思う。
いや、これはある程度カメラを使ってないと出てこない感覚かもしれない。
ユーザーを大事にしてくれるかどうか、トラブルが起きた時にどんな対応をするか、SNSでそんな話もチラホラ見ることがあります(もちろんSNSの情報がすべてではありませんよ!)
使ってるうちにファンになってどんどん機材を増やしていくこともあれば、ある程度使ってみて他メーカーに移行する人もいます。もちろんメーカーの好き嫌いじゃないことも多いと思いますが。
今わたしはNikonのファンになってしまっているので、手放し難い。うーーん。
それくらい魅力のあるメーカーだし、商品だと思っています。
まとまりがなくなってきたのでこの辺で終わりにしよう!
Z fc購入を迷っている人を少しでも沼に落とせたらの参考になれば幸いです!
ここまでお読みいただきありがとうございました!