こんにちは、デジタルもフイルムもどちらも大好きMAKI(@mamacamelove)です!
ここ数年、フィルム写真やフィルム風の写真がじわじわと人気で、フィルム風に仕上げるレタッチの本がでるほど人気があります。
しかし一方でフィルム価格の高騰は止まらず、気軽に撮ることも難しくなってきました。
フィルムを作る企業側としては生産コスト等なかなか厳しいところがあるのでしょう。
そんなフィルム人気の中、スマホ用のカメラアプリでも「フィルム風に撮れる」アプリが数多くあり、実は私もスマホで2019年から使っている写真アプリがあります。
※上記写真の日付やエフェクトは別売りのPro版のみ入れられます。
「FILCA – SLR Film Camera」というアプリです。(2022年現在対応はAppleのみ)
買い切りの有料アプリ(¥650)ですが、友人に勧められて「ワンコイン(※購入当時490円)ならいいか」と試しに使ってみたのがキッカケです。
iPhoneカメラのコッテリとした色味があまり好みではなくて、こちらのカメラアプリをかなり愛用しています。
このアプリ、フィルム風カメラアプリの検索をしても、有料だからか検索上位に出てくる「オススメ〇選!」には全然出てこないんですよね…(笑)
ちょっとマイナーなアプリです…
そんな「FILCA」の魅力を今回はお伝えしていきます!
※購入前は必ず目次から「良いところ・悪いところ」の項目を読んでおくのがオススメ…
こんな写真が撮れるよ!
まずはこんな写真が撮れるよ!という作例から載せていきます。
この中に4枚本物のフィルム写真があるよ…わかるかな
さて・・・
フィルム写真がどれだったか分かりましたか?
正解は・・・
普段からフィルム写真を撮っている人には簡単だったかもしれないですね!
「えー!この4枚の写真が特に良いと思って、アプリで撮れると思ったのに…」
と思ったあなたは・・・お目が高い。
すぐにフィルムカメラを始めましょう。
FILCAの18あるフィルターのうち、私は気に入ってる3つくらいしか使ってません。
iPhoneのコッテリしすぎる色合いがあまり好みじゃないので、FILCAで撮るとイイ感じに仕上げてくれます。
とはいえ、スマホで撮ると線がハッキリと綺麗に撮れてしまうので、少しブレちゃったくらいの写真の方がフィルムっぽくなる(気がする)
スマホ写真は後からレタッチすることが少ないので、FILCAだけで良い感じに撮れてお気に入りです!
FILCAってどんなアプリ?評判や使い方は?
FILCAは650円(買い切り)の有料アプリです
※2023/4/25現在の価格
<App storeの評価>
4.3(1160件)
※2023/4/25現在
☑他の無料カメラアプリに比べると、やはりDL数が少ないからか評価件数も少なめ。
☑レビューは苦情や不満がある人が書き込むことが多いので★1の評価も目立ちますが、全体的には4.4と評価は高め。
☑シャッターを切ると落ちるなどの不具合もあるようなので、一応注意。(筆者は今現在ズームができない不具合発生中ですが、ズーム使わないので問題なし…)
☑2023/4/25現在は定期的にアプリのアップデートは行われている。
☑販売元はCheol Kimという個人?調べましたがどんな方なのか分からず。FILCAを含めて他にもカメラや動画アプリを4つ運営しています。
- 18種類のフィルムフィルター
- 撮影は無音シャッターのみ
- アスペクト比4種類
- フィルムグレイン(粒子)3段階(OFFも可)
- オートはもちろん、マニュアル(ISO、SS、ピント調整)でも撮れる
- 外・内カメラどちらも対応
- セルフタイマー(3秒、5秒、10秒)
- フラッシュ(ライトが点灯するのみ)
- 写真の位置情報有無
- グリッド線の有無
- 美肌モード3段階(OFFも可)
- 撮った後のアプリ内加工
- 写真にフィルム風の日付をいれる
- ホワイトバランスの調整
- RAW撮影
- 光やレンズゴミなど188のエフェクト
- 動画はPro版でも撮れず、別の有料アプリあり
<Pro版価格>※2023/4/25現在
☑800円/月
☑3,400円/年
☑10,000円→15,800円/買い切り
※2022年10月5日の円安の影響によるAppleStoreの値上げの影響か、買い切りの値段がかなり上がりました。月払いと年払いはなぜか変わらず。
18種類のフィルムフィルター
フィルムフィルターは18種(Nature含む)
一覧の上に左右に動かせるバーがあり、そこで強弱を調整できます。
私はKD Gold 200がお気に入りです
そこまでフィルムに詳しくないのですが、KDはKodak、FJはFUJIFILM、ILFORDなど実在するフィルムを模しているようです。
調べても出てこないものもあって、全部のフィルターがフィルムを模しているかは分かりませんでした…。
実際のフィルムに近いかと言われると、FUJIFILMのC200やKodak goldは何度か撮っているのですがちょっと違うような?
過度な期待は禁物・・・
また、別料金になりますがさらにフィルムフィルターを追加できます。
Pro版を買ったらついてくるのかと思ったら、こちらは完全別料金でした!(涙)
こちらの価格も2022年10月5日のAppStore値上げの影響を受けて価格が上がっています。
無料のアプリしか使わん!という人も多い中、なかなかのお値段…
アプリに課金するのは抵抗がある人も多いと思います。
他のカメラアプリにも有料版はありますが、1つにつき4フィルター分とはいえ、スマホアプリとしてはなかなかのお値段と私は感じます。
しかし考え方によってはそれぞれの銘柄はフィルム1本分より安い(本物と比べるものじゃないですけど)
機種変更をしてもiPhoneを使う限り&アプリがアップデートについてこれる限り使えます。
普段からフィルムやAdobeなどにズブズブ課金している写真沼の人ならわかる感覚かもしれない
ちょっと話はズレますが、AdobeのLightroomという写真編集ソフトで「プリセット」というものが販売されています。
フォトグラファーさん達の写真の「編集設定」を購入する…というものです。
こちらは購入後もLightroomで微調整ができ、大体4~6種類入っているスマホ用のプリセットでも5,000円~10,000円前後で販売している方が多いようです。
FILCAは強弱の調整しかできないものの、上の別売りフィルターは4つ入って610円~730円。
微調整はできないものの、Lightroomのプリセットよりは試しやすい…という考え方もできます。
Lightroomは世界的に有名なAdobeの商品なので、比べるものじゃないかもですが…
フィルム風写真が撮れるデジカメを買ったと思えばいいのかも。
いつ不具合でアプリが使えなくなるか分かりませんが、デジカメを買ったとしてもデジタル製品はいつ壊れるか分からない、という点に関しては同じですよね。
問題なのは、運営者の Cheol Kimさんをどこまで信じて良いか。
明日Kimさんがどうにかなったら、もしくはKimさんがアプリの管理をやめてしまったらもう使えなくなりますからね…。
無音シャッター
シャッター音はどういじっても出なかったので、無音シャッターのみと思われます。
シャッターを押すと「ブッ」と一瞬スマホが震えるよ
アプリの評価欄に「音が鳴るようになった!」という意見が何件かありましたが、私は2年使っていて音が鳴ることはなかったので、その辺はナゾです。
アスペクト比
アスペクト比は4種類から選べます。
- 4:3
- 3:2
- 16:9
- 1:1
フィルムグレイン(粒子)は3段階
フィルム写真の特徴である「粒子」
フィルム写真をアップして見ると、ザラザラとした荒い感じになっているのが分かります。
本物のフィルム写真↓
この粒子も3段階調節できます。OFFにすることも可能です。
LOWだとまだ細かいディティールも残っていて、個人的にはMIDDLEがお気に入りです。
HIGHだと写真によってはちょっと荒すぎる感じになってしまうこともあります。
フラッシュは点灯するのみ
フラッシュはピカーッとiPhoneのライトが光るのみです。
iPhoneカメラのように撮る瞬間にピカッ!と光るモードも選べれば、よりフィルム写真ぽくなるんじゃないかな~と思ったので、少し残念ポイントです。
<購入前に必ず確認>FILCAの良いところ・悪いところ
- ワンコインで18フィルターあるフィルム風写真を楽しめる
- 他のカメラアプリと比べると、実際のフィルム再現へのこだわりが見える
- 無音シャッターなので、静かな場所でも撮りやすい
- フィルターやグレイン(粒子)の強弱など、ある程度自分好みに調整できる
- 無料版がないので、自分のiPhoneで正常に作動するか試せない
- 650円の通常版では、日付の印字と撮った写真のアプリ内編集ができない
- フィルムの再現度は何とも言えない(依存するiPhoneにもよるのかな?)
- カメラは固定されていて、回転できない
良いところは一つ前の項目でご紹介した内容と重複していますが、一番良いなぁと思うところは
自分好みにフィルムフィルターの強弱を調整できる
ところだと思います。
フィルム風アプリで検索すると必ず名前のあがる「DAZZ」というアプリも使ってみましたが、カメラやレンズは選べるもののフィルム感などの強弱をコントロールする項目はありませんでした。
650円の通常版でも「フィルムフィルター」「グレイン(粒子)エフェクト」の強弱調整ができるところは嬉しいポイントです。
デメリットとして大きいのは、650円のお金を払うのに動作の保証がない…というところです。
アプリの評価の中に
というものが数件ありました。
どのアプリでも起こりうるリスクですが、大体のアプリは無料版を試してから有料版へ誘導することが多いですよね。
こういうリスクを回避するために、フィルター2種くらいの無料版を用意してくれればなぁ…という希望。
あとは650円の通常版では「日付が入れられない」「アプリ内編集ができない」ところも大きなデメリットです。
この2つをしようと思うと、Pro版の購入が必要になります。
他の無料アプリでは、日付の印字・アプリ内編集ができるものも多いので残念…
商売的に考えると「日付印字したい」という人は多そうなので、あえて650円の中に組み込まないのはウマイな…とは思います(笑)
日付印字できないなら他のアプリ使おう~と離脱するユーザーも多そうですけどね…。
AppStore内の「保存には課金が必要」という評価について
最近Twitter内で「保存するにはさらに課金しなければいけないのですか?」という質問をいただきました。(ありががとうございます)
結論から言うと、最初の650円以上の課金をせずとも、撮った写真は勝手に保存されます。
おそらくですが、App内でご立腹の方は元々Pro版の機能である「日付印字」や「エフェクトの追加」が通常購入でもお試し的に編集できるので、そこを勘違いされているのかな…と思います。
普通に考えて650円も払って購入したのに写真保存が別料金なんてありえません。
今のご時世あっという間にアプリ評価に響いて口コミでも広がってしまいますし、製作者に何のメリットもないですよね。
私も通常版を購入してから2年間普通に使えていたので、安心してください…
Pro版を使うと楽しさはグンと上がる
悪いところにあげた「日付の印字」「アプリ内編集」がどんなものなのかどうしてもやってみたくて、購入しちゃいました。
- 800円/月
- 3,400円/年
10,000円→15,800円/買い切り
※2022年10月5日の円安の影響によるAppleStoreの値上げの影響か、買い切りの値段がかなり上がりました。月払いと年払いはなぜか変わらず。
※2023/4/25現在の価格
結構強気な金額だよなぁ…
買い切りが10,000円(※私が購入した当時の価格)にはちょっとビックリして、とりあえず1年のサブスクとして買ってみました。
すでにこのアプリを2年使っているユーザーですが、Pro版の機能を永続的に活用するかわからなかったのでお試しの1年にすることにします。
日付印字の種類
日付はMENUの中であらかじめ3種選ぶことができ、後付けでは7種類の中から選ぶことができます。
後付けをする時は、カメラのシャッターボタン下にあるALBUM→IMAGEを押して、iPhoneに入っているすべての写真から写真を選んで編集することができます。
フィルムの日付印字のイメージは左上のオレンジ色の物を思い浮かべる人が多いのかな?
私が中学か高校くらいの時のフィルムデジカメは、右側の上から2番目のような感じだったかな気がします。
ちょっと懐かしい。
選択肢は他の無料アプリよりは多いですが、フィルムっぽいオレンジの字体以外はそんなに使わないかな?というのが私の本音です…(笑)
アプリ内編集
写真に感光焼けやゴースト、フィルムダストなどの特殊効果をだすエフェクトが188種類あります。
他の無料カメラアプリと大きな違いとなるのがこのエフェクトの多さでしょう。
他のカメラアプリでも感光っぽいエフェクトなどはつけられますが、その写真にあったものを選んだり強弱を調整したりというものは見当たりませんでした。
フィルム写真を普通に撮っていたら正直あまり感光焼けは出ないですが、フィルムを使ったことのない世代がイメージする「フィルムっぽい」写真はこういうエフェクトをかけたほうがいいのかも。
他にもフィルム調のフレームが32種類↓
ポラロイドのフレームが9種類あります↓
ここでご紹介したエフェクトやフレームなどは、650円の通常版でも「ALBUM」というボタンから色々試してみることができます。
ただ、保存ができずPro版を買ってね~と誘導されます。
(スクリーンショットで良いんじゃ?と思って(←ダメです)やってみましたが、かなり汚く保存されました。)
あとは、あまり使ってないのですが、4分割限定でフィルム風のフレームを付けられる機能もあります。
RAWでも撮れるようになる
スマホユーザーでそこまで求めている人は圧倒的に少ないと思いますが、RAWデータで残せます。
FILCAのRAWで撮ると、自動的にJPEGのものも一緒に生成されます。
保存に少し時間がかかり、保存容量もJPEGの倍。
必要な人はほんの一握りかもしれませんが、一応RAWで撮れる機能があるものは他の無料カメラアプリにはなさそうです。
Pro版は”買い”なのか??
人によると思いますが、今回購入した1年きりでいいかな…?と思っています。
なぜなら他のアプリで補填できることが多いから。(あくまで私の場合)
アプリは開発者の方のこだわりが見えますし、個人で開発&管理されているとしたら物凄い労力だと思います。
iPhoneだけと言えど、古い機種から最新機種まで幅広く対応しなければいけない&Appleの頻繁にあるアップデートにも対応しなければいけない。
それを4アプリ分やっているわけですので…。
にしても、やっぱりちょっと高い…。
スマホアプリに買い切り1万円超えは、なかなかユーザーのお財布は開かないと思う…他の月額年額のお値段も同じく…
いいアプリなだけに、色々惜しいです。
私の場合はVSCOというアプリもサブスク年間購入(2,400円)していて、そちらで同じようなエフェクトがあります。
日付こそ入らないものの、VSCOにはFILCAより豊富なエフェクトやフィルターがあります。
こちらは普段一眼で撮った写真編集にも利用しているので、FILCAのPro版をわざわざ購入しなくてもいいかな…という結論に至りました。
他にこういった編集アプリも使っておらず、スマホだけで完結したい人は購入する価値はあるかもしれません。
ただ、1万円で購入しても次のアップデートでどうなるかの保証がないところが怖いですね…。
また、先ほども書きましたが情報を見る限り個人の開発者のようなので、いつ何があるか分からないという不安要素もあります。
以上の点をふまえると、Pro版は買わなくてもいいかな…と思います。
まとめ
- 18種のフィルムフィルター
- 無音カメラが便利
- 直感的に操作できる
- ある程度自分好みに調整できる
- 美肌モードもあるので嬉しい
- 無料版がなく最初から有料(650円)
- 無料版がないので、動作確認ができない
- 日付印字とアプリ内編集はさらにPro版の購入が必要
私はフィルム感の強弱をある程度調整できるところが特に気に入ってるので、これからも使い続けるよ!
Pro版は1年経ったら更新しないかな!
スマホで撮った写真もライトルームやVSCOで編集できますが、実際はめんどくさいのであまりやりません。
撮ってから何もしなくても
フィルム風のイイ感じになる
このアプリの最大の良いところはコレですね…。
スマホ写真はめったに編集などしない、私みたいな人には結構オススメ。
650円の通常版では日付入れたりアプリ内編集こそできませんが、3年それで使っていて問題なく楽しめました。
デメリットもあげましたが、総じてお気に入りのアプリです!
ここまでお読みいただきありがとうございました!
本物のフィルム写真も見てみる