背景がボケた素敵な写真を撮りたくてカメラを購入!
いざ撮ってみると…なんか違う。
思ってたのと全然違う。
全然ボケてない!!一眼レフで撮ればボケるんじゃないの!?(涙)
↑これは過去の私のことなのですが、そんな壁にぶち当たった人がここを訪れてくれたのではないでしょうか?
ボケる方法が書かれた記事はいくつもあります。
すごく詳しく書かれていてとてもためになります。
カメラ初心者の友達に簡単にそれを説明すると…
「へぇ〜、そうなんだ!」
感心してくれるものの、
たぶん興味ないです。
被写体深度やら焦点距離やら絞りやら、そんな言葉を並べるほど引いていきます。
仕組みとか原理とかは割とどうでもよくて
「で、どうやって撮ればいいの?」
彼女のような人達が知りたいのは、もっとシンプルなこと。
きっとこんな人も多いんだろうな…と思い、そんな人のために記事を書こうと思いました。
だからこの記事には小難しいことは書いていません。
逆に言うと、どうしてこうなるのか…など仕組みや原理は解説してません!(爆)
理屈はいいから、てっとり早く簡単にボケ写真撮りたいんだ!って人向けです!
前置きが長くなりましたが、さっそくいってみましょう!
これだけは一応確認!ボケやすいカメラ・レンズですか?
まずあなたの持っているカメラ、レンズはどんなものか、把握していますか?
素敵なボケ写真のために、なんとかそれだけは理解しておきましょう…!
料理で例えて言えば、肉を切ろうとしているのに、切れ味の良い包丁で切っているのか、使い捨てのプラスチックナイフで切っているのか、理解していないようなもんです。
ぜひ確認をお願いします!
センサーサイズ
画像引用:マップカメラ センサーサイズから選ぶミラーレス一眼
持ってるカメラのセンサーサイズ、わかりますか?
わからないときは「カメラ名」「センサーサイズ」で調べてみてくださいね。
ぼかし方はどのセンサーでも変わらないですが、ボケやすいのは
フルサイズ
APS-C(ニコンではDXフォーマットという名称です)
マイクロフォーサーズ(上の図の4/3というもの)
くらいのセンサーサイズは欲しいかな…と個人的に思います。
それ以下のセンサーは使ったことがないのであまり無責任なことは言えないのですが、ぼかし方は基本一緒です。
この後の実践ではスマホで撮った写真もうっすらボケました!
全然ボケないなんてことはないと思うので、チャレンジしてみてください!
レンズのf値
レンズのf値ってなんじゃ?と思うかた。
深く考えずにお手持ちのレンズの正面、または側面に書かれている
「1:○○」
の○のとこの数値を見てください。そこがf値です。
その数字が小さいほど、ボケが作りやすい。
理屈はいいんです。それだけ覚えてください。
できればf2.8よりは小さい数字のものを持っているとよりボケやすいかなと思います。
それよりも大きい数字のものしかなくてもボケないことはないです!
さあ、カメラとレンズの確認はしたので、次は実践してみましょう!
コツはたった3つ!撮影してみましょう!
被写体は人、物、自然(花や葉っぱなど)なんでもいいです。
今回モデルはぷにぷにほっぺのハムちゃんにお願いしましょう。
今回使用しているレンズは35mm f1.4という単焦点レンズです。
モデルのハムちゃんはminneというサイトのyutoさんという作家さんのものです!
めちゃくちゃかわいい子がたくさんでオススメです♡掲載許可も頂きました!

それでは野菜達に囲まれてまずは何も考えず1枚撮ってみましょう。
左下の写真は被写体と背景とカメラの位置関係です。
記念写真などの時によくある撮り方ですが、
背景が真後ろにあって、カメラは被写体から離れています。
背景も広く、しっかり写したい時はこれでOKですが、背景の野菜たちにボケ感はありませんよね。
2つのコツ!離れる・近づく!?
それでは、ハムちゃんにちょっと動いてもらいましょう!
カメラに近づくだけでこんなに変わりましたね!
(すみません編集してて気づきましたが、ちょっとカメラも前にズレていたようです…)
ここでのコツは2つ!
★被写体と背景はできるだけ離れる!
★被写体とカメラの距離を近づける!
ということです!簡単!
被写体から背景が遠いほど、よりボケます。
このコツだけでスマホで撮ってみました。
センサーサイズが小さいのでボケを作るには不利ですが、それでも少しだけボカすことができました!
野菜は本当に気持ち程度ですが、離れている窓や、壁に貼っている息子の青い創作物は結構ボケているのがわかります。
さらにf値を変えてみる
f値の変え方はカメラによって違います。
今回使用しているFUJIFILMはレンズ側で設定しますが、カメラ側で設定する方が多いかと思います。
まずは撮影モードを「絞り優先」モードにしてください。
ダイヤルの「Av」または「A」というところです。
ちなみにFUJIFILMはモードダイヤルはなく、レンズのダイヤルで設定します。
回すだけなので簡単&スピーディ!
絞り優先にしたら、次は数値の設定です。
絞りは使うことの多い機能なので、どのカメラも簡単に変えられるようになっています。
私のもう一つのカメラはCanonですが、ダイヤルを動かすだけで変えられます。
または背面ディスプレイでも簡単に設定できます。
ほかのメーカーも基本的にダイヤル回すだけだったり、背面ディスプレイで設定できますので調べてみて下さいね。
さて、先ほどと同条件でf値をレンズの最小値にすると…
こんなにボッケボケに!!
ピントがシビアすぎて目のあたりとかのピントが微妙なのはそっとしておいてください…
f値の違いを分かりやすくするために同じ写真で比較してみました。
f値の数値が大きいほど背景もクッキリしてくるのがわかりますよね!
f1.4なんてボッケボケですが、逆に言うと背景に何があるのかわかりません。
数値が小さすぎるとピント合わせも難しいので、個人的にはf2.8くらいでもいいのかなーなんて思います。
シーンによって使い分けるのが正解かなと思います。
ということで3つ目のコツは
★f値を変えてみる!
でした。簡単でしょう!
基本のまとめ
★被写体と背景はできるだけ離れる!
★被写体とカメラの距離を近づける!
★f値を変えてみる!
たったこれだけのコツで、ひとまずボケは作れるようになったはずです!
ちょっと応用すればこういった前ボケ写真も簡単!
この3つのコツだけしっかり覚えて、色々試行錯誤してみて下さい(>▽<)
f値があまり小さくないズームレンズしかないよ…
そんなあなたでも大丈夫!
下の画像をご覧ください。
使ったのは28-300mmカバーする便利レンズです。
各写真の左上の数字は焦点距離といって、「mm(ミリ)」の単位で表されます。
どこかでみたことあるんじゃないでしょうか?
要は数字が大きいほど遠くのものを大きく写せます。
上の写真はハムちゃんも撮影者の私も一歩も動かず、ズームレンズだけをグリグリ動かして焦点距離を変えただけです。
さっきf値が小さければ小さいほどボケると言いましたが、f値が小さいレンズを持ってない場合、基本のコツ3つはおさえつつ、思い切って一番望遠側(ズーム)で撮ってみましょう。
上の写真を見て分かる通り、望遠側になればなるほど背景がボケます。
冒頭に言いましたが、理屈はいいんです。
とにかく「ふ~ん、そういうもんなんだ!」と覚えちゃいましょう。
ただし、当たり前ですが望遠になると被写体も大きくなり、背景も広い範囲は写せません。
50mmの背景は野菜たちが全部入っていますが、300mmはトマトとキャベツの一部しか写っていないですね。
自分が被写体をどのくらいの大きさで、背景はどんなふうに写したいかを調整しながら撮っていくと、コツがわかると思います!
素敵なボケボケ写真を撮って楽しんでください♪
焦点距離100mm f3.2で撮影
焦点距離50mm f1.8で撮影
焦点距離23mm f2.0で撮影
焦点距離50mm f2.8で撮影(設定もしかしたら微妙に違うかも…)オールドレンズです。
昨今はスマホも進化して、一眼レフのようなボケ写真が撮れます。
もしくはアプリで簡単にボケ写真風に加工できるようになりました。
しかし、カメラでしか撮れないボケ写真もいっぱいあります。
カメラのボケは自然で柔らかい感じが個人的にはとても好きです。
上の4枚目の写真のように、キラキラの玉ボケを作ることもできます!
基本のコツ3つを忘れずに、スマホに負けない素敵なボケボケ写真をたくさん撮ってくださいね♡