こんにちは、SIGMA fpのひんやりした感触に毎回ニヤニヤしてるMAKI(@mamacamelove)です。(冬は冷たい…)
2020年7月にSIGMA fpを購入して、3年以上のおつきあいになりました。
購入したときの開封&第一印象のレビューはしていたもののキチンとしたレビューをしていなかったので、今さらですがSIGMA fpの魅力をお伝えしていきます!
SIGMA fpの発売は2019年10月25日。
数字だけみると「4年前のカメラ(執筆時)」ですが、まだまだ飽きることのない唯一無二のカメラだと思っています。
私はかなり飽きっぽくて、ピンとこないカメラは本当に使わなくなるのですが、SIGMA fpを握るといまだにワクワクするんです…!
嘘でも誇張でもなく、いまだにワクワクするんですよねこのカメラ…。
正直なところを言うと、カメラまかせのオートフォーカスは使い物にならないし、操作があまり直感的ではないし、初心者さんに勧めるカメラではない。
でも、難しいことを考えずに気の向くまま自由に撮るのが楽しい。
他のカメラにはないカラーモードでたくさん遊べちゃう。
なんてことない風景も、なんとなく良い感じにしてくれる。
そんな信頼感をSIGMA fpに抱いています。
それではSIGMA fpに向けたラブレターのようなレビューをしていきましょう。
まずは作例から
私はSIGMA fpのティールアンドオレンジとパウダーブルーというふたつのカラーが好きすぎて、その作例が多めになっていますのでご了承ください…
その他の作例はコチラにも
SIGMA fpの外観
SIGMA fpは世界最小・最軽量のフルサイズセンサーカメラなんですよ(2024年6月時点)
フルサイズセンサーカメラの世界最小で調べるとSONYα7Cがめちゃくちゃ出てくるんですけど、SIGMA fpの方が小さいです。
SONYは「手ぶれ補正機構を搭載する」世界最小・最軽量なんですけど、SONY様の声がデカすぎてSIGMA fpは検索に全然出てきません(笑)
こんなに小さくて軽くて写りも良くて質感もデザインも良いのに、声高々にアピールもせずひっそりとコアなファンにだけ届く謙虚なカメラなのかなー!(大声)
2024年6月にLumix S9が発売されて、最小更新されてしまったかと思いきや、S9は486g(バッテリー、メモリーカード含む)で、重さもサイズもSIGMA fpが1番小さい!すごいぞfp!
この2枚はグリップをつけていませんが、普段は別売りのハンドグリップHG-11を付けています。
指をかけるとこをがないので、正直ハンドグリップがないとめちゃくちゃ持ちづらいよ
ダイヤルは2つのみ、無駄を削ぎ落としたとも言えるし、直感的な操作がやりにくいとも言える(笑)
ダイヤルだらけのFUJIFILM X-Pro2というカメラを使っていたから使い始めは戸惑ったけど、使い始めて3年、ようやく慣れてきた気がします(遅)
購入したアクセサリー
ハンドグリップ HG-11
外観写真でもちょっと触れましたが、SIGMA fpはそのままだと指をかけるところがどこにもないのでめちゃくちゃ掴みづらいです。
見た目的にはこのまま使いたい気もしますが、重めのレンズだとめちゃくちゃバランスが悪くて持ちづらいので、別売りのハンドグリップは必須だと思います。
特に裏面の親指を置く部分はめちゃくちゃ撮りやすくなります。
ハンドグリップはほとんどの人にマストなアクセサリーかなと思います。
Li-ion BP-51(予備バッテリー)
SIGMA fpはお世辞にもバッテリー持ちがいいカメラではないので、1日じっくり撮りたい人は予備バッテリーがあった方が安心です。
SIGMA fpのバッテリーは純正でも2,500円弱と、とっても良心的な価格で嬉しい…!
カメラは純正バッテリーが絶対におすすめなんですけど、他メーカーカメラのバッテリーって5,000円〜1万円以上するものまであって、けっこうお財布に優しくないんです。
バッテリー持ちはイマイチだけど、純正でこの価格ならいいかな〜なんて思ったり…(笑)
ちなみにSIGMA fpのボディは日本製ですが、バッテリーは中国製でした。
SIGMA fpの微妙な点
SIGMA fpは不自由なところも含めて好きなカメラなのですが、一般的にはイマイチだろうなという点をあげておきます。
バッテリー持ちはイマイチ
バッテリー持ちはいい方ではないので、1日撮るなら予備バッテリーがあったほうが安心です。
私はそんなに枚数を撮らないので持ちがめちゃくちゃ悪いって印象はないですが、全然物足りないという声も多いです。
他メーカーの純正バッテリーにくらべてかなり良心的な価格なので、気軽にポチっとしちゃいましょう。
バッテリーを3個も4個も持ち歩くのは大変なので、バッテリーチャージャーとモバイルバッテリーで充電しながら回すと便利です。
ファインダーが欲しい時がある
SIGMA fpは基本的に液晶画面を見ながらの撮影なので、ぴかぴかに晴れた明るい屋外では液晶の明るさを調節しても見にくいなぁ〜と感じることがあります。
SIGMA fpには外付けのファインダーが2種類あるのですが、片方はやたらと大きくて、片方はレンズ1本買えるようなお値段なので、いまだに買えていません(笑)
でもEVF-11のほうはいつか手に入れたい…!
写真をWi-Fiなどで転送できない
今では当たり前になってしまった写真のWi-Fi転送ですが、SIGMA fpにはその機能がありません。
- 記録媒体(SDカード等)を取り出して、パソコン・スマホなどにつなぐ
- カメラとパソコン・スマホなどをケーブルでつなぐ(カメラ側はUSB-C端子)
他のカメラでは気軽にWi-Fi転送しているので、外出先でスマホに写真が送れなくて不便に感じてしまうことはあります。
ちなみに私はいつもケーブルを使い「SIGMA fp↔︎MacBook」または「SIGMA fp↔︎iPad」で写真を引き出しています。
iPadでLightroomをいじるので、最近はもっぱらiPadに直接入れてます
SIGMA fp↔︎パソコン
カードリーダー(USB-A)
電子シャッターしかない
SIGMA fpは電子シャッターのみで、そこを嘆いている人も少なくない模様。
- フリッカー現象
- ローリング歪み
- ストロボ同調速度
この3点に悩まされている人が多いようです。
私自身は撮りたいもの(子供、花、街並み)にこういった現象が起きにくいのので、あまり気になったことないんだよな…
自分が困ったことがないのでなんとも言えないのですが、夜の撮影や鉄道などの動きものを撮る人、ストロボを使いたい人はそのあたりを理解した上で購入を検討した方がよさそうです。
SIGMA fpは2種類ある(スペックなど)
SIGMA fpは「fp」と「fp L」という2種類があります。
ふたつの違い(ざっくり)
SIGMA fp | SIGMA fp L | |
有効画素数 | 約2460万画素 | 約6100万画素 |
連続撮影速度 | 高速:約18コマ/秒 | 高速:約10コマ/秒 |
シャッター速度 | 30秒~1/8,000秒, Bulb (最長5分) ※EIS時は1/4000まで | 30秒~1/8,000秒, Bulb (最長5分) |
静止画撮影可能枚数 | 約280枚 | 約240枚 |
連続動画撮影可能時間 | 70分 | 60分 |
質量 | 422g(SDカード、バッテリー込) | 427g(SDカード、バッテリー込) |
USB給電しながらの撮影 |
共通する基本的なスペック
モニター | TFTカラー液晶/3.15型 約210万ドット/静電容量方式タッチパネル |
ISO感度(設定可能範囲) | ISO 100-25600 / 拡張感度 ISO 6, 12, 25, 50, 51200, 102400 |
手ぶれ補正 | 電子式(EIS) |
防塵防滴構造 | 小雨などでの使用は可能ですが、防水構造ではありません。 |
外形寸法 | 幅112.6×高さ69.9×奥行45.3mm |
使用可能温度 | 0~+40℃ |
fpとfp Lどちらが良い?
1番大きな違いは「画素数」
fp Lは6100万画素の高画素機になります。
えっ!画素数大きい方がいいに決まってるじゃん!
初心者勘違いあるあるなのですが、画素数は大きい方が良いというわけではありません。
画素数が大きいとノイズが出やすかったり、データ量もかなり大きく写真編集をするパソコンのスペックもある程度高いものが必要になります。
fpとfp Lのどちらが良いのかは、使う人が何を求めているかにもよります。
ほとんどの人はSIGMA fpで事足りるんじゃないかな??
高画素機が大好きなんだ!という人はもちろん、ポスターサイズの印刷をしたい人や、トリミング耐性が高いのも高画素機の強みなので、こういった特別な理由がある方はfp Lの方が幸せになれるかもしれません。
まとめ:不自由をも愉しむカメラ
一眼レフ時代はCanonとNikonの2大巨頭でしたが、ミラーレス市場へと移行している現在はここにSONYも加わり、このあたりのメーカーならどれを買ってもハズレなしと言っても過言ではありません。
それくらい現代のカメラたちはとても優秀です(その代わりエントリー機が減って価格も上がってますね)
さて、そんな中SIGMAのカメラはというと・・・
カメラのメーカーシェア率に名前が上がらないほどマイナーです(笑)
TOP3メーカーのカメラのようにオートフォーカスが速くて正確なわけでもない。
グリップやファインダーが欲しいと思ったら別で買わなきゃいけない。
スペックだけ見たら優れているところって小ささと軽さだけ?
・・・・・・
色々説明したほうが良いのかもしれませんが、SIGMA fpの良さは使った人にしかわからない。
記事としてこれで締めくくってはいけない気がしますが、本当にそうとしか言えない(笑)
SIGMA fpで撮った写真をSNSなどで検索してみてください。
もしグッとくる作品が多かったら、あなたはSIGMA fpにむいているかもしれません。
SIGMA fpで撮ると、うまくいえないけど例えるなら映画のワンシーンのように仕上がる(ちょっと大げさかな)
とはいえ全ての写真がという意味ではない。ピシャッとハマった時にそんな感じに仕上がるのだ。
そのピシャッと決まったときの感動。それがクセになる。
今風にいうと、めちゃくちゃ「エモい」写真が撮れるというのかな。
3年使っているのに手に取るとワクワクするし、撮るだけで楽しい。
いまだにこの気持ちが続いている稀有なカメラだと私は思います。
現代の優等生カメラたちとは違う魅力をもった、不自由をも愉しむカメラ。それがSIGMA fpなんです!
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